ボウニンゲンの小部屋

福岡市早良区で活動してます。ボウオフィスのブログです。日々思うことや出来事を綴っています。

小型映画、デジタル化計画 その1

 ボウニンゲン2号です。よろしくお願いいたします。

 さて先日、と言っても6月のことですが、Anytyというメーカー(?)の3R-FSCAN008という8mmフィルムスキャナーをメルカリにて購入しました。

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 これは何かと申しますと、昔の8ミリフィルムを1コマずつスキャンしてデジタル化していくという、なんともニッチな機械でして、こんなものが業務用というよりは個人向けの商品として製造・販売されていることを知ったときは二度見どころか三度見するほど驚きました。今でもメーカーや一部の民間企業による変換サービスは行われていますし、まだまだ需要があるということでしょうか。

 ところで、ここまで読んで「そもそも8ミリフィルムて何?」という方もいらっしゃるかもしれません。詳しくはネットで調べてもらうとして、要するに「1960~70年代に主流だった家庭用の映像媒体」で、その幅が8ミリメートルのフィルムのことです(ちなみに劇場用映画のフィルムはその多くが35ミリです)。しかし、 1980年代後半に家庭用ビデオカメラが登場し、2000年代にはパソコンでのビデオ編集が実用的になると8ミリフィルムの利用者は急激に減少、フィルムの製造や現像サービスも「ほぼゼロ」状態になってしまいました。

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 とはいえ、私の手元には高校・大学時代に撮影した8ミリフィルムが大量に保存されており「これらをいつの日にか観られるようにしたい」とはずっと思っていたので、フィルムスキャナーはまさに渡りに船。さっそく手に入れたわけです。

 ただし、フィルムスキャナーは1コマずつスキャンする方式なので、取り扱うのは「映像」のみ。フィルムには「音声」も入っているものがありますが、これは映写機等で別に取り出す必要があります。これに関しては次回以降でレポートしようと思います。

 で「1コマずつスキャン」してくわけですが、だいたい1秒で2コマ程度のスピードでカタカタスキャンしていくので、1秒あたり18コマで撮影されたフィルムだと1分=1080コマのスキャンに500秒(8.3分)。体感的にはフィルム1巻(3分20秒)につき約30分かかります。

 ものすごく遠大なる作業量!!!

 もうこれはライフワークですね。

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 やりはじめてみると、フィルム送りの途中で少し浮いているようで、ピントが合ってないコマが発生したり、ホワイトバランスや露出がオートなので、カットが変わった最初のコマや、同一カットの途中で色や明るさが変わってしまったりします。なので、PCの動画編集ソフトでの調整もかなりしていくことになりそうです。

 いよいよもってライフワークですね。

 しかし、以前の「映写機で映したスクリーンをビデオカメラで撮る」方式に比べれば、数倍きれいな画質であることには違いがない。

 なので、この道を極めていきたいと思います。 

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